加藤一成建築設計事務所

集合住宅も混在する住宅地に建つ．南面ファサード。この時間、1 階はまだ日陰だが中庭の奥まで陽が差し込む．

仙台市若林区に建つ住宅です。敷地は集合住宅等も混在する住宅地に位置し、南側は3 階建てマンション、北側は幅員2.7m の水平道路という厳しい条件でした。

敷地は東西に横長で、南北の奥行は十分とは言えません。北側の水平道路もあり、南側に大きな空きを設けることは不可能という敷地条件で、いかに有効な採光を確保するかが課題になりました。

そこで建物を大きく2 つのブロックに分け、道路寄りを2 階建て、奥を平屋とし、その間に光庭としての中庭スペースを設けました。これにより南側境界線からの引きを確保しLD や和室に陽を取り込みます。平屋部分には和室と個室を設け、離れのような雰囲気を持ち合わせています。

LDK にはオープンキッチンとペレットストーブがあり、オークの無垢フローリングや珪藻土の塗壁などの自然素材と合わせて暖かな雰囲気で溢れています。

リビングからダイニング方向を見る．オープンキッチンの奥に階段と埋込本棚．右手外部に光庭．仕上げ材はオーク無垢フローリングと珪藻土塗壁．

ダイニングと階段．階段昇り口の横には壁埋込の本棚・飾棚．

ダイニングからリビングを見る．ペレットストーブの炎が揺れる暖かな空間．光庭からの明るさが感じられる．

ダイニング・キッチン．造り付の食器棚と通風用の小窓．

壁面の埋込棚．

LDに対してオープンなキッチン．

キッチンを正面から見る．

多目的な玄関ホール．左手開口部はキッチンの通気窓．
左手奥は玄関クローゼット．

玄関．奥に玄関クローゼット．

2階フリースペース．左手は個室入口．トイレ・ウォークインクローゼットを備える．

和室から光庭を見る．

住宅は2つのブロックに分かれ、「主屋＋離れ」のような雰囲気を持ち合わせています．

2月中旬頃から、日毎に朝日がリビングの奥の方まで届くようになってきました。
3月に入っても外は真冬の寒さでしたが、陽が入ると暖かく感じますね。
天気のいい日は廊下が一日中明るいそうです。
そして、夕方は道路側のフリースペースがとても明るくなって、キッチンの小さな窓も明るく照らしてくれます。
私は日中、ほとんど家に居られないのがとても残念ですが、たまの休みには日差しの変化を楽しんでいます。

気に入った家で安心して過ごせるということは、本当に幸せなことですね。
これからこの家を大切にして暮らしてゆきます。