地域のための 「健康づくり支援薬局」
建築概要
南西に面するスクエアな道路側ファサード.柔らかな雰囲気を出しつつメンテナンス性を考慮して全面木調の防火サイディングを採用した.
秋田県南秋田郡八郎潟町
木造 平屋建
250.39㎡ (75.59坪)
秋田県南秋田郡八郎潟町、湖東厚生病院に近接して建つ調剤薬局です。
多くの調剤薬局は、通常病院の隣に添えもの的に計画され、薬局としての機能のみが求められる類の建築でした。しかし、本計画は当初から調剤薬局としての機能を満たしながら、地域に開かれたコミュニティの場を提供することが大きな目標とされました。
延べ面積約75坪、大断面集成材による木造平屋の中に、調剤薬局+コミュニティスペースをプランニングしました。西寄りに調剤薬局部門、東寄りにカフェ形式のコミュニティスペースを設けています。それぞれ明確には区画されておらず、待合室とカフェスペースは互いに一体に機能します。カフェスペースではオーガニックな飲料を提供したり、健康に関する相談やセミナー等に活用されます。お客様が滞在するスペースは南側に配置され、多くの陽を取り込みます。
インテリアはぬくもりのある木質系の仕上げとし、柔らかさと親しみやすさを演出します。また、ファサードはレイヤー状にすることで立体感を出し、ガラスを多用することで「開かれたコミュニティの場」を視覚化しています。
待合室の受付カウンターとOTC.カウンター上部は間接照明としてインテリアのアクセントとする.
待合室を西側から見る.奥に連続してカフェスペースが設けられている.大断面集成材の梁がリズム良く並ぶ.
受付カウンターと奥に調剤室.総合病院に近接する薬局として必要な面積を確保する.南側からの日差しが入る明るい局内。
待合室を東側から見る.右手に受付カウンターと調剤室.天井には大断面集成材の梁が露出する.床は耐久性や衛生も考慮して木調P タイルとした.
待合室からカフェスペースを見る.左手はカフェカウンター.
カフェスペース奥から待合室方向を見返す.
カフェをイメージしたコミュニティスペース.健康・栄養相談なども行われる.
カフェ風のカウンター.オーガニックな飲料なども提供・販売する.
カフェスペース奥に位置するカウンター.
病院の駐車場に面する西側ファサード.木調サイディングとダークブラウンのタイルを貼り分ける.
東側ファサード.全面的にバリアフリー条例にも適合する.
レイヤ状のファサード.
東側ファサード.病院から徒歩による来局も考慮し直近の位置にも出入口を設けている.
センターの出入口.