加藤一成建築設計事務所

南東ファサード．敷地に対して南東に開いたＬ型に配置している．平屋部分は和室．
ホワイトの外壁に生地の木部が柔らかい印象を与える．

秋田市内の住宅地に建つ、ご夫婦＋子供１人（将来は２人）のための住宅です。
敷地は第一種低層住居専用地域内で、良好な住宅地の中の整った形状の敷地です。

方位や車の取り回しを考慮し、住宅を南東に開いたL字型に配置しています。
カーポート後方にルーバーウォールがあり、リビング南側のデッキスペースとの間に、
プライベートガーデンを囲い取る計画です。

独立性のある和室や、キッチンと水回りのつながり、プライベートゾーンとパブリックゾーン
のつながりなど、フレキシブルでそれぞれの程よい関係を大切にした住宅と言えます。

工事は、当社にとって6番目の分離発注方式による施工でした。
打合せを進める段階では、どうしても予算が増える方向に行きがちですが、分離発注による
見積りの透明化・適正化を図り、大幅に超過すると思われた工事費を、何とか許容範囲内に
抑えることができました。

Ⅱ地域次世代省エネ基準に準拠、エコキュート・サーマスラブ・IHヒーターによるオール電化住宅。

リビングからダイニング・キッチン方向を見る．右手のＰＣスペースのデスクは家具工事で分離発注の製作品．
左手奥は玄関ホールに通ずる通路．ダイニングの照明は、カスティリオーニのフリスビー．

ダイニングからリビング方向を見る。．奥はＴＶ台とリビング収納．左手はＰＣスペース．
右手はデッキ．床はスプルス三層フローリング、壁・天井はシナ合板EP．

PCスペースとダイニング・キッチンを見る．シンク部とコンロ部を分離し、ダイニングはシンクと横に連続する．キッチンの奥に洗面所と直結するルートがある．

キッチンからダイニング方向を見る．シンク台、コンロ台とも家具工事で分離発注の製作品．さらに右手には食品庫がある．

４畳半の和室．ルーバーウォール・デッキ越しにリビングが見え、視線が行き交う．

2階の子供室-1・2．将来は2室に分離が可能だが、現状は廊下と建具で仕切られるワンルーム．

吹抜に面した２階ワークスペース．
製作品のデスクと本棚．

同じくワークスペース．
右手はバルコニーへの出入口．

玄関．奥に玄関クローゼット．下足及び雨具やコートを掛けるハンガースペース．

洗面脱衣室　カウンター式の洗面台．その奥は収納棚を兼ねた洗濯機スペース．突き当たりはバスコートのある浴室．

外構．カーポートとプライベート部分を柔らかく仕切るルーバーウォール．道路からの視線調整も兼ねる．

デッキから玄関方向を見る．デッキとルーバーウォールの間は芝生等で整備し、プライベートガーデンになる．

加藤さんとの出会いが、『家を作る』ということを、決して忘れ得ないものとしてくれました。

家作りを考え始めたと同時に建築全般への興味が増しに増していき、何とか『作り手（住むということをデザインしてくれる人）』とのやりとりを中心に家を建てられないものか？、と強く思うようになりました。

とは言っても、秋田じゃあ無理だよなあと思っていたとき、ネットで加藤さんの存在を知りました。一見して、即、「家を作るならこの人！！｣と決め、それから早３年。本当にお世話になりました。我々夫婦は、考え始めたら長いのですが、決めるときは即決。加藤さんにお願いして本当に良かったねと、新居の中で度々話しています。いろいろな変更案にも、その都度対応してくださり、感謝感謝です。何よりも、デザインと実用性を両立させている住宅にしてくれたことに、多謝かつ称賛！！です。スタッフの渡部さんにも、大変お世話になりました。色々な仕上げ・ディテール等々、とても気に入っています。

家作りに深く関わるために分離発注方式を選択したことも正解でした。いろいろと大変なこともありましたが、家への思いも、より愛着があるものとなりました。

機会があれば、また加藤さんと関わりたいですね。これからも、記憶に残るいい建築を手がけていってください。