回遊性のあるワンルームスタイルへ
建築概要
LDKと寝室スペース.寝室は梁裏から吊るカーテンで仕切られる.
秋田県秋田市
鉄筋コンクリート造
夫婦
66.398㎡ (20.04坪)
分譲マンションのスケルトン・リフォームです。 当時のスタンダードだった、間仕切壁の多い3LDKの一室を、寝室までをもワンルーム化し、「使える収納」を充実させることを、リフォームの主な目的としました。 リビング・ダイニングのレイアウト変更に合わせて、手狭で、壁に向かって作業をしていたキッチンをL型とし、リビングや外を眺めながら作業ができるようにしました。 収納スペースとして、既存の納戸はほぼそのまま使用することとし、玄関からリビングへの通路に面し、部屋側・通路側の両方向から使用可能な収納スペースを設けました。 それぞれの部屋ごとに分かれていたスペースを、開放したり建具で繋ぐことにより、住宅全体に回遊性を持たせ、視線が通ることにより、マンション特有の閉塞感を減らし、今まで得られなかった開放感が得られたのではないかと思います。 開放型のストーブの使用等で、結露の多かった室内は、調湿・脱臭・脱VOCに優れた塗壁仕上とし、FFストーブとエアコンによる空調に改めました。
改修前の室内.
玄関から納戸方向を見る.
ダイニングからリビング.寝室方向を見る.
リビングより, キッチン通路方向を見る. リビングに面したオープンな収納棚.
洗面スペース.
通路に面した収納. 室内側からはオープンな棚になっている.
生活の場を「理想」に近づけていただくという作業、私にとっては簡単なことではありませんでしたが、完成した今、その達成感・報われ感は計り知れません。
おかげさまで、暮らしやすさを考えたり、いままで無意識だった自分向きの「サイズ」を見直すことや、意向を相手に伝える・わかってもらうことの難しさと重大さを学ぶことができました。
そういう意味でも加藤さんの存在は大きかったです。 本当にありがとうございました。
今回の「Project 501」、全体バランスはもちろんのこと、細部にまで加藤さんの意気込み・愛情が感じられ、依頼した私どもの感激度は日に日に増しております。
○加藤さんの設計例をご覧になって、「こんな風にしたい」と思われたら、 迷わず1度相談されることをお薦めします。
○設計費用だけ見ると安いものではありませんが、依頼者の希望を形にし、施工技術者に的確に指示し、 時にあなたの代理人となり、目に見えないことを多く調整してくれます。私は2度の経験上、 その費用以上のことをしていただいた印象でけっして高いとは思っておりません。
○加藤一成さん、一見とっつきにくく思われるかもしれませんが、心底熱く体育系の方です。 安心して、うるさく思われるほどご自分の好みを伝えましょう。 必ずいい提案、そして満足の仕上がりが期待できると思います。