自然光の入るフォト・スタジオのリノベーション
建築概要
ラウンジからSTUDIO-A を見る.ガラスブロックを通して南からの光が柔らかく差し込む.
山形県酒田市東大町
鉄骨造 2階建
271.44㎡ (81.95坪)
山形県酒田市中心部にほど近い敷地に建つフォト・スタジオの改修工事です。
既存建物は築35 年以上経過した鉄骨造2 階建て。先代から引き継いだスタジオは、途中改修工事をしたとは言え、現代的な感覚とは大きなズレのあるデザインと感じられました。また従来は、外光の入らない閉じたスタジオでの撮影が常識と考えられていましたが、現在はスタジオ内にも自然光を入れ、よりナチュラルな環境での撮影へとシフトしているようです。
そのようなご要望にも対応すべく、オフィスやワークスペース・エクステリアも含めて全面的にリノベーションすることとしました。様々な方位から自然光がるように開口部を新たに設け、それぞれに撮影スペースを配置しました。素材も古びた、あるいは古びた雰囲気を持つものを選択し、ナチュラルで親しみやすいインテリアとしています。
外部は主に道路に面する西側ファサードを中心に形状を整え、大きな面の外壁は内部と同素材のレンガタイル、1 階部分は無節のベイスギ張りと塗壁仕上げとし、エントランス回りをデザインしています。
STUDIO-B導入部.階段吹抜けに面したスタジオ.
STUDIO-Bを見通す.アンティーク調レンガとホワイトレンガとの対比.正面のドアはヨーロッパ製のアンティークドア.
北側の自然光を採り込むSTUDIO-D.間接照明が塗壁の表情を照らし出す.
通常の撮影にも用いられるSTUDIO-C.ホワイト一色の素材でまとめられている.
既存建物.竣工時期からすればかなり斬新.これはこれで個性的で、魅力的な建物だと思いました.
西側ファサード.インテリアと同素材のレンガ壁.1 階部分は塗壁とベイスギのコンビネーション.夜間はLED 照明で照らし出される.
STUDIO-Bを奥から見返す.
STUDIO-Aと吹抜.ドアはヨーロッパ製アンティークドア.
吹抜を見下ろす.
STUDIO-Bのホワイトレンガの壁面.
エントランス.塗壁とベイスギのコンビネーション.
サイン.