2階のコートを囲う家
空気感染リスクの低減
中庭とか大き目のデッキのある住宅
建築概要
前面道路側の東面ファサード．朝夕の交通量は多く、住宅の前は渋滞するため、それらの外部環境に対応する考えが求められた．
秋田県秋田市
木構造 2階建 （KES構法）
夫婦
276.30㎡ (83.40坪) ・ガレージを含む
秋田市の中心部、官庁街から程近い敷地に建つ都市住宅です。
交通量の多い前面道路に対し、プライバシーを確保しながら十分な通風や採光を得て、外部環境に依存しない快適な暮らしのためのプランニングです。
LDK や寝室を含む主要な生活空間を2 階とし、アルミルーバーとトップライトに囲まれた中間領域としてのルーフバルコニーで外部との繋がりを確保します。 このルーフバルコニーは空中持ち上げられたコートであり、中間領域であるとともに外部との緩衝領域でもあり、住宅の主要な空間として位置づけられます。
1 階は車2 台分のガレージとゲストルームを主な用途とし、余裕のある水回り空間と大容量の収納空間を設けています。ゲストルームは小さいながらキッチンを併設し、長期の滞在も可能にします。また、各収納は造り付けでありながら住宅設備機器とも違和感なく納まり、インテリアに溶け込みます。
外観はスクエァでミニマルな形状としていますが、北側を除く3 方向の開口部には、日射エネルギーの透過率を抑えて窓の外で遮熱する電動式外付けブラインドを設けています。これにより、外部環境と周囲からの視線の制御を、バランスさせています。また、1階ガレージや2階LDKの大きな空間の安全性を確保するため、大断面集成材によるKES構法を採用しています。
ルーフバルコニーからLDK をみる．アルミルーバーとトップライトに囲まれた半屋外空間．外には交通量の多い道路が走る．
2階LDK．左手に直列型のダイニングキッチン．右手のリビングはルーフバルコニーに開放される．
LDKの空間は一体であるが、天井のスリット状の間接照明により、視覚的にそれぞれの領域を分ける．
DK．手前のダイニングと奥のキッチンが直列につながる．キッチンの背面は必要な収納が整然と並ぶ．
リビング．右手のTV台は造作造り付け．
リビングからルーフバルコニーを見る．バルコニーに面するサッシは、折れ戸タイプのフルオープンサッシ．
1階ゲストルーム．外部の外付けブラインドで、環境と視線の制御を行う．
玄関からホールを見る．正面はルーバーに囲われた坪庭になっており、正面からの視線を受け止め調整する．
2階書斎．ご主人の仕事部屋となる．什器はスイス製USM．
ルーバーとトップライトに囲まれたルーフバルコニー．
ルーフバルコニーに面した寝室.
2階のトイレ回り．
1階ゲストルーム前の壁面クローゼット．
1階ゲストルーム．奥にキッチン．右手は塀に囲われたガーデン．
1階浴室と洗面脱衣室．洗面化粧台と一体に並ぶ収納．
玄関横のシューズクローク．ここを通ってガレージともつながる．
ゲストルーム外部のポーチとガーデン．
玄関前のポーチと2階ルーフバルコニー見上げ
エントランス回りのエクステリア．
北東からのファサード．
